『中国新聞』(2024年10月1日付け)に、弊所と倉林貴彦建築設計事務所で構成するオクトパス設計共同体が、プロポーザル提案した「三原内港再生事業 新旅客ターミナル」の記事が掲載されました。高さが異なる複数の屋根を組合せて配置し、開放感を演出する提案として報じられています。
街にも海にも開かれた《編む港》
平井政俊建築設計事務所は、倉林貴彦建築設計事務所と共にオクトパス設計共同体を構成し、
広島県による「重要港湾尾道糸崎港内港地区三原旅客ターミナル(仮称)新築工事に伴う基本設計及び実施設計の公募型建築プロポーザル」において、
特定者(最優秀)に選定されました。
審査講評より抜粋
特定者(D者)の提案は、投票で1位が3票、2位が3票の計6票を獲得しました。複数の 小屋根を高低差をつけて配置し、一部の屋根は特徴的なねじれ形状とし、その下に必要な所室 を配置する計画となっており、街に対して開かれ市民の日常使いがしやすそうであるといった ことや、周辺の状況をよくリサーチしていることが分かる提案内容が高く評価されました。ま た、関係者(作り手と使い手)の意見を調整し、そこに学生等を巻き込み、港づくりを自分ご ととする機運を醸成するといった提案もあり、若者が集まりつつある三原港周辺のにぎわいづ くりへの寄与が期待されることなどから、今回のテーマについて最も理解度が高い設計案とし て評価されました。一方で限られた設計期間の中で、関係者の意見を整理し設計に反映できる のかが多少懸念されるという意見がありました。また、意匠的にシンボル性が少し弱いのでは といった意見がありましたが、三原の街並みに馴染み市民が気軽に訪れることができるところ がかえって評価できるとされ、審査部会の総意として特定者の決定に至りました。
審査委員は、次の通り。
委員長:貝島桃代
委員:長濱伸貴、小野田泰明、前田圭介、山本章博、新村貴史、川畠満(敬称略)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/miryoku/miharakou.html
最終審査当日の公開プレゼンテーション、ヒアリングの様子は下記YouTubeよりご覧いただけます。
We have been selected as the top (most outstanding) candidate in the proposal for the “New Construction of the Mihara Passenger Terminal “
Hirai Masatoshi Architects, together with Kurabayashi Takahiko Architects, formed the Octopus Design Collective and were selected as the top (most outstanding) candidate in the public architectural proposal competition for the basic and detailed design of the “New Construction of the Mihara Passenger Terminal (tentative name) in the Inner Port District of Onomichi Itozaki Port, a Major Port in Hiroshima Prefecture.”
Excerpt from the Evaluation Commentary
The proposal by the selected candidate (D) received a total of 6 votes, with 3 votes for first place and 3 votes for second place. The design, which places multiple small roofs at varying heights and includes a distinctive twisted roof under which essential rooms are arranged, was highly praised for its openness to the city and ease of use for citizens in their daily lives. The proposal also demonstrated thorough research of the surrounding environment. Additionally, the suggestion to involve stakeholders (creators and users) in the planning process and engage students, fostering a sense of ownership in the port development, was noted as a strong point. This proposal was evaluated as having the deepest understanding of the project theme, especially in its contribution to revitalizing the Mihara Port area, which is increasingly attracting young people. On the other hand, some concerns were raised about whether it would be possible to incorporate stakeholder feedback into the design within the limited design period. Furthermore, while some felt that the design’s symbolic quality could be slightly lacking, the fact that it blended well with the Mihara cityscape and would encourage casual visits from citizens was ultimately considered a positive, leading to the unanimous decision to select the proposal.
The jury members were as follows:
Chairperson: Momoyo Kaijima
Members: Nobutaka Nagahama, Yasuaki Onoda, Keisuke Maeda, Akihiro Yamamoto, Takashi Niimura, Mitsuru Kawabata (titles omitted)
You can view the public presentation and hearing from the final day of judging on YouTube at the link below:
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/miryoku/miharakou.html
平井政俊建築設計事務所は、倉林貴彦建築設計事務所と共にオクトパス設計共同体を構成して、
広島県による「重要港湾尾道糸崎港内港地区三原旅客ターミナル(仮称)新築工事に伴う基本設計及び実施設計の公募型建築プロポーザル」に参加し、
最終審査に進むファイナリストに選出されました。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/miryoku/miharakou.html#koukai
〈ラーニング・ループ〉がつなぐ 地域と共創する知への探究心
平井政俊建築設計事務所は、株式会社千田建築設計とKONTE一級建築士事務所と共にワンダーズを構成して、
長野県教育委員会によるNSD(Nagano School Design)プロジェクトの「佐久新校基本計画策定支援業務委託プロポーザル」に参加し、
令和5年(2023年)9月30日に行われた二次(最終)審査により、候補者(次点)に特定されました。
二次審査当日のプレゼンテーション、質疑応答の様子は下記YouTubeよりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=maCQoRPJcuI
審査講評より抜粋
ワンダーズ《候補者(次点)》
熱意のある若いチームであるとともに、地域との協働も含め十分に検証されており、非常に魅力的な提案 であった。また、平面構成も、細部まで練り上げ、綿密に計画されており、丁寧かつ、熱意を感じる提案で あり、期待できるチームであった。 一方で、新しい学びの起点として複雑な平面構成を提案する本案は、運用面において様々 な負荷が生じる ことが懸念された。NSDは新しい提案を積極的に選び取ろうとする事業ではあるが、提案者とのやり取りの中 から、ソフトとハードの相互作用や実現のために必要な段階的な取組について十分な確信を持つことが出来な かった。また、提示されたRC2階建ての校舎構成がどこまで魅力的な表象となるのかという懸念、ツールステ ーションの実現性についての懸念が示され、僅差で次点に留まることになった。
審査委員は、次の通り。
委員長:赤松佳珠子
委員:寺内美紀子、西沢大良、垣野義典、高橋純、武者忠彦
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/koko/puropo/nsd-saku.html
受け継いだ伝統を地域との共学共創のシンボルに
地域と一緒に佐久の未来へ価値を作る拠点となる学校
大きな吹き抜けで上下がつながり思いがけない出会いが生まれる場所
創作活動を通して 個別の興味と 地域資源が出会う
学びの居場所が連なって互いの取組みから学び合う
〈ツールステーション〉がサポートする自発的な学び
多様なスケールの授業形態に応える教室構成
平井政俊建築設計事務所は、有限会社アトリエ・シムサと倉林貴彦建築設計事務所と共に小倉平設計共同体を構成して、
滋賀県彦根市による「(仮称)図書館中部館整備工事基本設計委託業務委託候補者選定公募型プロポーザル」に参加し、
最終審査に進むファイナリストに選出されました。
https://www.city.hikone.lg.jp/kakuka/kyoiku_iinkai/toshokan/tosyokankaranoosirase/22990.html
彦根《まちリビング》図書館
木造屋根の下で内外をつなぐ風景をつくります
すべての人にとっての居場所になり、出会いを生み出す
「知りたい」に出会うワクワクがある場所
リクルートアートセンター『BUG(バグ)』が2023年9月にオープンします。それに先駆け平井のインタビュー記事がnoteになりましたので、御覧ください。
「街の一部となる『問い』を目指して」
平井政俊建築設計事務所は、(株)千田建築設計と倉林貴彦建築設計事務所と共に千倉平設計共同体を構成して、
長野県教育委員会によるNSD(Nagano School Design)「若槻養護学校基本計画」プロポーザルに参加し、
最終審査に進むファイナリストに選出されました。
審査委員は、次の通り。
委員長:赤松佳珠子
委員:西沢大良、寺内美紀子、垣野義典、高橋純、下山真衣
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/tokubetsu-shien/seibi/documents/nsd.html
平井政俊建築設計事務所は、リクルートホールディングスが新しくオープンさせるアートセンターを設計します。
東京駅八重洲南口直結の 「グラントウキョウサウスタワー」1階に2023年9月オープン予定。オープンまでの準備期間中、若手アーティストやキュレーターと一緒にスペースのあり方を考える企画などを行います。
■アートセンター概要
運営:株式会社リクルートホールディングス リクルートクリエイティブセンター
所在地:〒100-6701東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1階
設計:平井政俊建築設計事務所
オープン予定日:2023年9月
VI:菊地敦己
■カフェの先行営業
運営:株式会社HAGI STUDIO
今後のアップデートはこちらからご確認頂けます。
http://rcc.recruit.co.jp/racp/